
1999年日本に第1号店がオープンした時から変わらない「ラッシュの信念」は、製品作りから販売にいたるすべての基本となっているゆるぎないポリシーです。その中のひとつ、「動物実験を行わない会社からのみ原料の買い付けを行うこと」をご紹介します。ラッシュでは、自社内で製品や原料の動物実験を行いませんし、他の企業や団体に委託して行うこともありません。また、原料の仕入先に対しても、ラッシュとの取引に限らずその会社が扱うあらゆる製品、あらゆる目的においても絶対に動物実験を行っていないことを約束してもらっています。商品そのものだけではなく、ラッピングペーパーやリボン、ラッシュタイムズの印刷に関しても同じ。ラッシュから出るお金は、1銭たりとも動物実験に関与してほしくありません。原料供給先が動物実験を始めたことで発売間もなく販売中止にした商品もありますが、たとえ代替の供給先が見つからないとしても、愛情を注いでデビューさせた商品を引き下げるのは私たちにとっても辛いことです。それにも関わらず販売中止の決定をするのは、動物実験に対する絶対反対のポリシーを貫くため。これからもずっと変わらないこの信念は、私たちがラッシュであり続けることの、すべての根源です。ラッシュの商品を使っていただくことで、残酷で科学的根拠に欠ける化粧品のための動物実験の実態を知る人が増えること、そして動物実験を中止する会社が増え、犠牲となる動物が減っていくことを願ってやみません。



私が21歳の時、ベジタリアンで動物実験反対の考えをもつ女性のもとで働いていました。彼女は化粧品のためにどのような動物実験が行われているかを調べるために私を雇ったのです。調査を進めるうち、私は化粧品のために動物を使って実験することがいかに無意味であるかを確信し、今に至るきっかけとなりました。人間のための化粧品がウサギやマウスにもたらす働きは異なり、人間の健康的な生活に貢献するようなデータを得られるはずがありません。動物実験は、消費者にすべての化粧品が安全とみせかける恐るべきシステムです。人間が使う化粧品は人間で試すべきであり、日本人のための化粧品は日本人の肌で安全性を確認するべき。たとえ英国生まれのラッシュ製品が、イギリス人が使って問題ないと確認されていても、その結果は異なる人種の日本人に対してそのまま適用されるとは限らないからです。
ラッシュが掲げる動物実験反対の信念は商品の安全性をおびやかすものではありませんし、化粧品のための動物実験は必要のない残虐行為と考えています。この信念を貫くためには困難がつきものですが、例えば髪のカラーリング。ラッシュで人工の染料を使ってヘアカラーを作ることができないのは、すべての人工染毛剤が動物実験されているものだからです。多くのお客様はヘアカラーやブリーチを好まれるので、もしそれらの安全性が立証できるのであればラッシュでも商品として作りたいと考えています。言うまでもなく染毛剤が現在世界中で最も安全性が低いと言われる化粧品であることは別としても、動物を使ってテストすることは、一部の原材料がもつ危険性から人々を守ることにはなりえません。ラッシュでは動物実験の必要がない原料のみを使うことで、必然的により安全性の高い原料を選択することにつながっています。(ヘアマニキュア『カカ』は、染料として使用される植物ヘンナを使っています。)
スタイリングジェルの開発も、チャレンジングな取り組みでした。私たちは長年原料を探し続け、動物実験に頼らず効果的かつ安全な化粧品を開発するためにクリエイティブマインドをフル回転させてきましたが、実はその困難を乗り越えることが、より良い製品を市場に提供することにつながっています。動物実験は、安全性の低い原料を使った製品が市場に氾濫している現在の化粧品業界の実態を覆い隠すという、許されざる存在です。
製品を安全に提供するために、私たちは長い歴史の中で人類が安全に使い続けている原材料をセレクトしています。ラッシュの商品に使われている原材料は、イギリスでも日本でも、あなたや私たちのおばあちゃんやひいおばあちゃんの代にも使ってきたものです。また、私たちはシンプルかつ誠実な方法で製品の安全性確認をするべきと考えており、人間が使うためのラッシュ製品は、発売前の段階で社外のボランティアを募って使用感を試してもらっています。また、ラッシュが持つ経験と実績に加え、医者や毒物学者など外部の識者たちによるチェックを受け、安全性の高い製品作りを続けています。テクノロジーが発達した今の時代に生きる私たちは、ウサギたちの眼にこすりつけるという野蛮な方法ではなく、もっと洗練された方法で化粧品の安全性確認をする代替手段を確立させなくてはなりません。ラッシュを通じて1人でも多くの方に、動物実験の実態を知っていただくことを願っています。
