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―まずは、開発チームのメンバーについて、教えて下さい。
「私と、私の妻のモー、それにヘレンの3名で製品の開発を担当しています。私たちはもう、20年以上も前からずっと一緒に仕事をしているので、お互いのことをとてもよく知っているし、役割分担も協力関係もとてもうまくいっています。
―ラッシュの製品には、常に既成概念への挑戦のようなものが感じられます。
「他とは違うものを作りたいのです。同じものなら私たちが作る意味がない。ラッシュではスタッフ全員がアイデアを出したり意見を言う権利を持っています。これがラッシュが常にクリエイティブであり続けられる理由だと思っています。
開発チームがラボでつくった試作品を、今度は製造チームが商品として成立させるために大変な労力を費やしていきます。開発と製造が完全には分離していないのがラッシュのいいところ。お互いの間を何往復もし、双方のアイデアが追加されながら完成していくのです。」
―チーズのように塊のままディスプレイするソープやサラダバーのようなウルトラフレッシ
ュフリッジ(生パック)。このユニークなスタイルは、どのように生まれたのですか?
「よく、チーズにそっくりなソープを見て“なるほど、これは食べ物を模したわけだ”と考える方がいるのですがそうではないのです。ラッシュは純粋にクリエイティブなものです。決して安易にチーズに似せて作ろうとしているのではなく、結果としてそうなっただけなのです。このスタイルを最初におもいついたのは、ヘレンでした。彼女は、カットする前のアロマバーの大きな塊に、まるでヴァン・ゴッホの絵のように花をあしらいました。そう、まるで大きなキャンバスに描かれた絵画のように。モーと私はそれを見て感動し、そのまま店にディスプレイしたくなったのです。実際店に置いてみると、チーズの塊が並ぶデリみたいな雰囲気になったというわけです。
ウルトラフレッシュフリッジ(生パック)は、ラッシュの新鮮さのシンボルとして開発しました。私たちは、常に新鮮さをモットーにすべての製品をつくっていますが、お客さまにはなかなかそれが伝わらない。ふつう、化粧品が新鮮かどうかなんて気にしないものですからね。でも、私たちが細心の注意を払っていることをもって知って欲しかった。“見て見て!フレッシュだよ!”ってね。あのスタイルをもって主張しているわけです。」
―それと、日本でもとても人気の高いバスボムのストーリーも教えてください。
「あれを考えついたのはモーです。イギリスには、重曹入りの入浴剤というのはありませんでした。日本には薬用のものがあったそうですがね。昔からあったのは泡の入浴剤ですが、あれは別段肌にいいというわけではない。私たちは、肌にやさしいものを作りたかったのです。特に子供の肌によいものを。そこで、お湯をマイルドにする重曹にクエン酸を混ぜて、フィズにすることを考えついたのです。サイズもこの際思いっきり大きくしよう、その方がおもしろいよ、ということであの大きさになりました。ラッシュのバスボムは楽しんでもらうことが第一だと思っています。」
―マークさんにとって、製品づくりとはどのようなものですか?
「絵画のようなもの。あるいは料理のようなものです。単にこれとこれを入れれば、誰にでもできるというようなものではなく、経験とカンが不可欠です。素材はもちろん重要ですが、それらを調合し、製品として形にするという過程こそが私たちラッシュのオリジナリティなのです。やっていることは、非常にシンプル。私たちは20年かかってシンプルということに辿り着きました。もちろん、見るからに単純というのではいけませんよ(笑)。
こんなすごいもの、どうやって作るの?と思わせられるものをシンプルに作るということです。料理と同じです。シンプルだけど、その人が作ると違ったものになる。達人の域とでもいいましょうか。それが、私たちが到達したいと思うところなのです。」
















